高品質盛土を保証する施工管理技術に関する講習会のお知らせ


 道路盛土・河川堤防・宅地盛土の地震・豪雨災害は後を絶ちません。2011年3月11日の東日本大震災において仙台市周辺の宅地盛土や、古い時代に建設された福島県の藤沼ダムやため池、道路・鉄道盛土、河川堤防などが崩壊しました。盛土等土構造物といえども、崩壊した場合には社会的な影響が大きい場合が増えています。 盛土災害の主要因は、地震時の基礎地盤の液状化等に加えて、盛土の不十分な締固めと排水処理にあることが、最近の調査・研究によって明確になってきました。盛土はより良く締固めるとより安定化することが認識されつつも、系統的な研究がなされなかったため、盛土に対する要求性能が低く締固め機械の性能が低かった半世紀近く前に経験的に設定された管理基準値が、依然として用いられているのが現状です。また、古い時代に設定された管理値は現在の社会的要求と技術から見ると低すぎる場合が多いこと、管理基準値は締固め度の全測定値の許容下限値であり全測定値の平均値は基準値よりもかなり高くなることが期待されていること、実際の締固め度が基準値に近い値であると締固め度が非常に低い状態であること、などが良く理解されていない場合があります。 しかし、近年土構造物においても地震・豪雨等に対する耐災性の要求性能が高まっていること、締固め機械の性能が向上していることから、現状の盛土の締固め管理法とそれに対応した設計法を全面的に見直す時期にきていると認識しています。 本講習会は、この分野に精通した研究者や技術者を講師に招き、盛土の締固めに関する基礎的な話題から、情報化施工など最新の盛土の締固め管理に関する知見等の情報提供を行います。多数の方々のご参加をお待ちしております。


  
日時
平成24年8月23日(木)13:30〜17:10

場所
追手門学院 大阪城スクエア
〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-20
(追手門学院大手前中・高等学校本館6階)
参加費
会員:5,000円 学生:2,000円 非会員:7,000円

プログラム(司会:神戸大学 澁谷 啓)
13:30〜13:35
13:35〜14:15

14:15〜14:55
14:55〜15:35
15:35〜15:40
15:40〜16:20
16:20〜17:00

17:00〜17:05

開会の挨拶
「盛土に要求される性能を実現する観点から見た締固め管理の諸課題」
 東京理科大学  龍岡 文夫
「締固めの実態と締固めの意義」 (財)先端建設技術センター 松尾 修
「土の締固め −基本と最近の話題−」 立命館大学  建山 和由
-休憩-
「宅地盛土造成の現状と今後の課題」 神戸大学 澁谷 啓
「道路盛土、河川堤防等における締固めの効果と実態」
  (独)土木研究所 佐々木 哲也
閉会の挨拶

G-CPDポイント
3.0

申込み期限
平成24年8月17日(金)

定  員
100名

申込み方法
参加ご希望の方は、@氏名、A所属名、B所属住所、C所属先電話番号・FAX・E-mailアドレス、D会員・非会員の別をご記入の上、申込期限までにE-mailでお送りください。 申込み受付後、参加証・請求書・案内図および郵便振替用紙をお送りいたします。 会費の納入は郵便振替(銀行振込可)でお願いいたします。

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申込み先
公益社団法人 地盤工学会関西支部
            〒540-0012 大阪市中央区谷町1-5-7 ストークビル天満橋801号
            TEL:06-6946-0393             FAX:06-6946-0383
            E-mail:office@jgskb.jp